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【小倉記念予想】キレ味よりもスタミナが重要なレース

  • 2018年07月31日(火) 06時00分
 夏の小倉開催の序盤に行われるため、時計が速くなることが多い。過去10年間のうち6回は1分57秒台で決着していて、さらにそのうち2回はコースレコードが記録された。高速決着を意識して各馬早めの仕掛けになるためか、厳しいペースになることが通例で、近4年間はレース上がりが3F36秒前後かかっている。近年の小倉記念は、キレ味よりもスタミナが要求される傾向にある。

1.「バテずジリジリ」が脚光を浴びる

 一昨年の勝ち馬クランモンタナは勝ち味に遅いジリ脚で、このレースが2年ぶりの勝利だった。昨年の勝ち馬タツゴウゲキも準オープン昇級以降は6・3・6着と詰めが甘かったし、2015年のアズマシャトル、その前年のサトノノブレスも同様に瞬発力勝負は苦手なタイプ。

2.より長い距離での実績に注目

 一昨年の勝ち馬クランモンタナは芝2200mで2勝を挙げていたし、2014年のサトノノブレス日経新春杯(2400m)の勝ち馬で菊花賞を2着。その前年のメイショウナルトも2200mで2勝を挙げていた。2000mよりも長い距離を走れるスタミナが、上がりがかかるレースになってものを言うようだ。

3.格上レースからの臨戦が強い

 前走がGIだった馬の勝率は、過去10年で22.2%。前走GII組も14.3%であるのに対して、前走GIII組は6.1%。分母の大きさがあるにしても、前走GIII組の勝ち味の遅さは明らかだ。


 サトノクロニクル阪神大賞典を2着して春の天皇賞に進んだが、ジリ脚で勝ち味に遅いだけで、けっしてステイヤーというわけではなく、ベストは中距離と見るべき。そういう意味では、4年前の勝ち馬サトノノブレス(同馬主・同厩舎)と同じタイプだろう。じっくり構えても差し届く小倉はこの馬にぴったり。長い距離で果敢に勝ちに行った前走の競馬が、ここで活きてくると見る。

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