「
小倉記念・G3」(5日、小倉)
名手も絶賛だ。
トリオンフは1日、栗東坂路で
武豊を背に単走。馬なりだったが、ラスト1F12秒4と軽快に伸びた。暑さも考慮したソフトな調整で態勢は万全。〈2・1・0・0〉と得意の小倉で重賞2勝目を狙う。昨年2着の
サンマルティンも滞在中の小倉ダートで躍動。しまいをしっかり伸ばし、好気配を伝えた。3頭出しの池江勢も活気十分だ。
躍動感が違った。
小倉大賞典の覇者
トリオンフは、新コンビの
武豊を背に栗東坂路で単走。序盤は馬とのコンタクトを図るように、外ラチ沿いをゆったりと駆け上がる。最後も軽く手綱を緩めた程度だったが、前肢で力強くウッドチップをかき込み、鋭い末脚を披露。余力十分に4F55秒3-40秒2-12秒4を計時した。
抜群の感触に、名手は「初めて乗ったけど、すごくいい馬。乗り味がすごくいいし、素直で動きもいい」と言葉を弾ませる。全体時計は強調するほどではなかったが、「(4F)55秒くらいでという指示。その通り乗れたし、先々週、先週としっかりやっているしね。攻め馬の感じだと、競馬に行っても乗りやすそう。小倉は結果が出ているので、楽しみにしています」と明るい表情をのぞかせた。
須貝師は「もう息を整える程度で十分」とうなずく。「夏場の時計は関係ない。
中京記念2着の
ロジクライも最終追い切りは坂路で56秒台だった。いかに疲労を残さず、いい状態で競馬に向かえるかが重要。その点で言えば、
トリオンフは万全の態勢で臨める」と歯切れがいい。
輸送の反動を考慮し、金曜に現地入りする予定。師が「小倉は連対率100%だから」と期待すれば、ユタカも「いい馬が回ってきた。このチャンスをしっかりつかみたい」とキッパリ。とりわけ鞍上は翌週にシャーガーCや
ジェニアルで挑む
ジャックルマロワ賞が控えているとあって、今夏は期するものがあるに違いない。小倉伝統の一戦を制し、人馬ともに勢いを加速させていく。
提供:デイリースポーツ