「
レパードS・G3」(5日、新潟)
馬体を併せればしぶとい-。さすがベテラン。初コンビの内田博だが、相棒グリムの特性は研究済みだった。内ラチ沿いをマイペースの逃げ。外から
ヒラボクラターシュの強襲とみるや、3頭分ほど外へ。残り100メートルでいったんわずかに前に出られたものの、そこからが本領発揮だ。逆に首差盛り返し、待望の重賞初制覇のゴールへ飛び込んだ。
逃げたのは昨年12月の新馬戦(3着)以来だ。「近走は千六を使っていた馬だから、スピードはある。抑えて気分を損ねるより自然にハナへ。ペースも速くなかったし、並んだらしぶとい馬だからね」と鞍上はしてやったり。「千八もこなせたから、これから少しずつレースの幅が広がっていくのでは」とさらなる飛躍を期待すれば、野中師も「まだ体ができていないし、(本格化は)だいぶ先だなと思っていた。もう少し体も大きくなれば」と伸びしろを見込む。
トランセンド、
ホッコータルマエ…今年で10回目と浅い歴史ながら、そうそうたる勝ち馬が名を連ねる登竜門を快勝。同期の頂点には、
ジャパンダートダービーを圧勝した
ルヴァンスレーヴがいる。これでいったん休養に入り、馬体の成長を促しながら鋭気を養う。この秋、強大なラ
イバルに立ち向かうために-。
提供:デイリースポーツ