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関屋記念・G3」(12日、新潟)
夏のエースの座は譲らない。1月に500万クラスを突破。その後1000万下、準オープンと着実に条件戦を勝ち上がってきた
リライアブルエースが、重賞初制覇へ向け意欲を燃やしている。
重賞初挑戦となった京王杯SCでは6着に敗れたが、前走の
中京記念ではメンバー2位の上がり3F34秒2の末脚で3着に入線。5歳にして成長の一途をたどっている。
池田厩務員は「前走時と遜色ないし、変わりなく来ている。筋肉量も増えて、ハリがあって見栄えもいい。5歳馬だけど若々しいね」と笑みがこぼれる。
3歳時に屈腱炎を患い、長期休養を余儀なくされた“苦労馬”。「潜在能力の高い馬だったが、屈腱炎で1年以上を棒に振った。同世代が晴れ舞台で活躍する中、悔しさがあったと思う。無念を晴らしてあげたい」。同馬に対する厩舎スタッフの強い思いが伺える。
2日の1週前追い切りでは、栗東坂路を単走。好調ぶりをアピールするかのごとく4F52秒0の好時計をマーク。「中2週だけど元気いっぱい。しまいの脚はいいし、能力はある。重賞でもやれる」と自信を口にする。
引退の危機を乗り越えた“エース”が、悲願の重賞初制覇に向けて越後の直線を駆け抜ける。
提供:デイリースポーツ