「
エルムS・G3」(12日、札幌)
“ノリJr.”が魅せた。デビュー8年目、25歳の
横山和生が2番人気
ハイランドピークを勝利に導き、父・典弘、弟・武史の前でJRA重賞初制覇を決めた。34回目の挑戦での勝利に、「正直、馬に感謝です。自分のリズムで競馬ができました。厩舎スタッフがきっちり仕上げてくれたし、いい時に乗せてもらいました」と笑顔がはじける。
全てが鞍上の思い通りに運んだ。3番手追走から、4角手前で逃げる
ドリームキラリに並び掛けると、直線半ばでかわし去り、悠々と先頭へ。ゴール後は、左手を真横に伸ばす父譲りのポーズで、スタンドのファンにアピールしてみせた。
レース後、馬上から祝福の声を掛けた横山典は「良かったねえ。レースに一緒に騎乗し、ライブで見ることができたからねえ。ホント、うれしいよ」と父親の顔で長男のVに目を細める。三男の横山武は「やった!おめでとう」と兄に握手を求めて喜びを分かち合った。
4歳馬
ハイランドピークも、デビュー14戦目での重賞初V。土田師は「賞金がまだ足りないので何とも言えない」としながらも、「JBCとか、年末のG1を見据えていきたい」と方針を明かした。夏の北都で自信をつけた人馬が、猛者ぞろいのダートG1戦線に殴り込みをかける。
提供:デイリースポーツ