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北九州記念・G3」(19日・小倉)
アレスバローズとのコンビで臨んだ昨年11月のみちのくS。1番人気で10着に敗れた結果を菱田は「ずっと引きずっていた」と言う。このレース後、一度は引き渡すことになった相棒の手綱。だが今回、再び白羽の矢が立った。
この思いに応えたい-。並々ならぬ決意で臨んだ19日の一戦。道中は中団の内で流れをつかみ、しびれるような手応えのまま直線へ。満を持して追いだすと、抜群の切れ味でラ
イバルを突き放し、先頭でゴール板を貫いた。
「すごくいい脚を使って突き抜けてくれて…。本当に強かった。この馬で失敗していたのに、乗せていただいたオーナー、先生には感謝しかありません」。デビュー7年目にして初めて手にした重賞タイトル。だが、自身の喜びよりも先に、感謝の思いを口にした。
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スプリンターズS(9月30日・中山)に向かっていきたい」。管理する角田師は頂上決戦への参戦を明言。秋への扉を開いた
アレスバローズが、重賞連勝の勢いに乗って決戦の地・中山へとかじを切る。
提供:デイリースポーツ