「新潟2歳S・G3」(26日、新潟)
栗毛の馬体に左後一白は名馬の証しかもしれない。大物感十分の
アンブロークンが1つ目の勲章獲りに挑む。
道中2番手から運んだデビュー戦は、4角先頭の強気の競馬で押し切った。同レースの3、5着馬が次戦で勝ち上がったように、レベルの高い一戦だった。初陣から頭ひとつ抜けた素質を誇示。レース後は「大きいところを狙える馬」と鞍上の石川も絶賛した。
中間は福島県のノーザン
ファーム天栄への放牧を挟んで、7月27日に帰厩。1週前追い切りは、石川を背に美浦Wで5F67秒7-38秒8-13秒2(一杯)。
セダブリランテス(4歳オープン)を3馬身追走して1馬身後れを取ったが、「動く馬を相手によく食らい付いた。息遣いも良かったし、来週もう一本やれば十分」と鞍上は手応えをつかむ。「課題は折り合いだけ。1F短くなるのはいい」と力強くうなずいた。
昨年の
ムスコローソ(1番人気12着)のリベンジに燃える手塚師は「この時期の2歳でこれだけ動けるのだからね。調子はいい。ペースが流れれば千六の方がいいと思うし、ジョッキーも“自信がある”と言っている」。まずは無傷の連勝で重賞Vへ。飛躍を目指して真夏の越後に乗り込む。
提供:デイリースポーツ