サマー2000シリーズの最終戦で、多くの場合この一戦でシリーズチャンピオンが決定する。ただし、今年の出走予定馬のうち、これまでのシリーズ4戦に出走していた馬は4頭のみ。
七夕賞勝ち馬
メドウラークが5着以内という条件でシリーズ優勝の可能性を残しているが、シリーズ組の存在感が薄い年であることは否めない。むしろ秋に向けた
ステップとしてここに出走した馬が多く、バラエティに富んだメンバー構成になった。
1.先行馬の活躍が目立つ
過去10年で逃げ・先行馬が4勝して2着も6回。昨年も前に行った組が1−3着を独占した。14頭立てで行われた2013年は7、8番人気の逃げ先行馬が2、3着に粘り込み、11頭立てだった2011年も5番人気と9番人気で「行った行った」の決着。頭数が落ち着いた年ほど、先行馬が恵まれやすい傾向が出ている。
2.
ディープインパクト産駒強し
これまで
ディープインパクト産駒が出走したことは6回あるが、そのうち3回で
ディープインパクト産駒が勝利している。一昨年はワンツーフィニッシュで、2014年は1〜3着独占だった。
3.小回り実績に要注意
直線が長いコースで行われながら、小回りコースでの経験値が重要なレースである。昨年の勝ち馬
タツゴウゲキはそれまでの4勝がすべて直線が短いコースでのものだったし、2012年の勝ち馬
トランスワープも同様に
函館記念勝ち馬で小回りが得意なタイプだった。
グリュイエールは2年ぶりの出走だった
府中Sを快勝。久々の重賞挑戦となった
エプソムCでも小差の3着に食い込んだ。クラシック候補と期待された素質馬が故障を乗り越えて本物になりつつあるようだ。2歳時には内回りの京都芝2000mでレコード勝ちした実績があり、器用さが要求される点にも対応できるはず。