かつては将来性に欠ける早熟ス
プリンターのためのレースというイメージもあったが、最近は必ずしもそうではない。連対馬から
ホウライアキコ、
ベルカント、
シュウジ、
レーヌミノルと、3歳以降も活躍を続ける馬を輩出しており、ス
プリンターとして資質の確かさが要求されるようになった。
1.馬格が必要
昨年2番人気4着の
ヴァイザーは432kg、一昨年2番人気6着の
クインズサリナは434kg、2014年1番人気2着の
レオパルディナは412kg、2012年1番人気4着の
エーシンセノーテは418kgと、小柄な馬はこのレースでは苦戦している。
2.スピードだけでは勝ち切れない
逃げ・先行で勝って来た馬が多数を占めるメンバー構成になるが、脚質にかかわらず最近10年間の勝ち馬には「前走の上がり3Fのタイムがメンバー中1位か2位だった」という共通点がある。昨年2番人気4着の
ヴァイザーは前走で上がり3Fがメンバー中3位、一昨年2番人気6着の
クインズサリナは
フェニックス賞を完勝しながら上がり3Fが4位だった。
3.圧勝経験が望ましい
昨年の勝ち馬
アサクサゲンキは3戦目での勝ち上がりだったが、未勝利戦を4馬身差で圧勝していた。2着に0.3秒以上の着差をつけて圧勝した経験がなかった馬の勝利は、過去10年では2014年の
オーミアリスただ一頭。2016年は該当する馬が1−3着を占めながら、3連複は万馬券になっている。
シングルアップは
フェニックス賞の勝ち馬。例年の小倉2歳Sの勝ち時計に匹敵する優秀なタイムで、しかも馬体重14kg増という余裕残しの仕上げだった。差す競馬も初戦でクリアーしていて競馬ぶりに注文がつかない。まだ時計は詰まりそうで、ス
プリンターとしての素質は高そうだ。