普段通りの姿で、攻め馬に汗を流す。現在15勝をマークし、夏の小倉リーディングで首位を走る
北村友一騎手(31)=栗東・フリー=だが、最終週を前にしても全く気負いはない。
「抜かれるかもしれないですしね。松山が“離されました”とか“追いついてきました”とか言ってくるんですが、気にしたことはなかったです。意識せず、自然に乗るのが一番いいですから」。1勝差で迫る後輩より、まずは目の前の一戦を勝つことに集中する。それは、昨年制したサマージョッキーズシリーズのときと同じだ。
小倉開催中も2度の札幌参戦を含め、忙しく全国を飛び回った。なかでも収穫はモレイラの存在だ。「一緒に乗ってもいい刺激をもらうし、学ぶことはいろいろあります。だって4週間で31勝ですよ。僕の2倍勝つんですから。スゴイです」。肌で感じた世界の技術を、今後の成長の糧にするつもりだ。
「小倉リーディングより、2歳Sを勝ちたい」と初コンビの
セプタリアンで挑む重賞にも力が入る。これまでをはるかに上回るペースで勝ち星を量産中。現在、全国リーディング8位の60勝を挙げ、自己最多の65勝(17年)まであと5勝と迫っている。まさに充実一途。タイトル奪取で、夏の小倉を締めくくる。(デイリースポーツ・大西修平)
提供:デイリースポーツ