小倉2歳Sに出走する
ファンタジストの様子を見に梅田厩舎へ。案内してくれた前原玲奈助手が「右目が少々白目なんですよ」と彼の特徴を教えてくれました。確かに。右側からの顔と左側からの顔ではだいぶ印象が違います。
一般的に馬の白目はあまり歓迎されないことが多いです。その理由は"白目は気性に難あり"と言われているからなのですが、
ファンタジストの場合、そういった悪さはまったく伝わってきませんでした。むしろ逆で性格が良さそうです!
「はい、大人しくていい子ですよ。でも、しっかり走ってくれるし頭がいいですね」(前原助手)
ふだんは少々ボーっとしていますが、レースになると気持ちにスイッチが入りガラッと立ち回りが変わります。
「デビュー戦ではスタートは遅いかなと思っていましたが、想像以上にスタートもその後の行きっぷりも良かったですね」と梅田師。
追い切りでもやはり思った以上に動いてくるそうで「センスがいい。オンオフの切り替えも上手」と梅田師は感心していました。
父は
ロードカナロアですが、まだちょっとフワフワするところも残っていることから「現時点では、気性的にもう少し距離があったほうがいいと思っています」(梅田師)とのこと。
平坦小回りでの芝1200m戦となりますが、そのあたりは「持ち前のセンスの良さでついていけるかな、と。右回りも心配していません」と梅田師、かなり自信ありげです。
そして、鞍上の
武豊騎手は
JRA4000勝まであと10勝。日曜のメインレースである小倉2歳Sで記録達成なんてファンタジックな場面が見られるでしょうか!?
「ユタカさんは1日5勝とかまとめて勝つ人だからね」と梅田師が話していたことも記しておきましょう。
(取材・文:花岡貴子)