「
小倉2歳S・G3」(2日、小倉)
平成最後の小倉の夏を締めたのは、やはりこの男だった。名手・
武豊に導かれ、3番人気の
ファンタジストが完勝。重賞初タイトルをゲットした。
その走りは見るもの全てを魅了した。好スタートを決め、道中3番手から直線を迎えると、左ステッキに素早く反応。ラストは鋭く、しなやかな脚を見せてゴールを駆け抜けた。昨年の
アサクサゲンキに続く連覇を果たしたユタカは「思ったよりも周りが行かなかったから、楽に先行できた。厩舎が完璧に仕上げてくれたので、自信を持って行けました」会心の騎乗を振り返った。
梅田師は「最後はフワフワして子どもっぽいところはあるけれど、前走から馬体重も増加(プラス16キロ)して
パワーアップしている」と馬の成長ぶりに満足げな様子。次走についての明言は避けたが、「マイルぐらいまでなら。GIを目標に」という話しぶりからも朝日杯FS(12月16日・阪神)が最大の目標になりそうだ。
鞍上は前人未到のJRA4000勝に、あと5勝まで迫った。「一日でも早く達成したい」。小倉の地を熱狂させた“ファンタジスタ”は、勢いのままに大記録達成に向けて突き進んでいく。
提供:デイリースポーツ