「
神戸新聞杯・G2」(23日、阪神)
皐月賞馬
エポカドーロとダービー馬
ワグネリアン。注目を集めるG1馬対決に、夏の上がり馬
メイショウテッコンが待ったをかける。夏を越して成長がうかがえ、休養明けでも仕上がりは上々。
菊花賞馬の父から豊富なスタミナを継いだ連勝馬が強豪撃破で金星奪取を狙う。
実りの秋へ-。2連勝中と勢いに乗る
メイショウテッコン。その勢いは本物だ。
順調に夏を過ごした。「いい意味の緩さはまだあるけど、幅が出て馬は良くなっている。成長している感じはある」と高橋忠師は力強くうなずく。3カ月という、ダービー出走馬と比べると約1カ月短い休養期間だったが、いいリフレッシュになったようだ。
8月30日、9月6日と栗東坂路で2本の速い時計を出し、1週前追い切りはCWで3頭併せ。「ジョッキーが乗ってピリッとした。気合が乗った」。競馬モードに入っていることを確認し、全休日の火曜はDPで微調整。坂路ではなく、コースをチョイスしたのは、馬場入りが許された重賞出走馬の中でただ一頭だけだ。「ノビノビと馬場で。気が入り過ぎるからね。競馬が難しくならないように気をつけながら」。細心の注意を払って仕上げを進める。
春はクラシック出走がかなわなかった。秋の大舞台へ備えるべく、
白百合S-
ラジオNIKKEI賞と連勝を決めた。ただこれは、賞金を加算しただけという結果には終わらない。それまで逃げることの多かった馬が、前走は好位に控える柔軟な立ち回りで勝利。「前走は折り合って、スムーズに流れに乗った。(松山)弘平くんもうまく乗ってくれた。すんなりとゲートを出なくても、結果的には幅が出たから」と今後につながる大きな1勝を評価する。
大舞台をにらむ始動戦。「このあとは
菊花賞(10月21日・京都)。さらに持ち味が生きる」。3連勝で春の実績馬を撃破し、ラスト1冠奪取へと加速する。
提供:デイリースポーツ