「
神戸新聞杯・G2」(23日、阪神)
春のクラシックタイトルを分け合った両雄が秋初戦で激突する。ダービー馬
ワグネリアンは19日、栗東坂路で単走追い。落馬負傷の福永の代打騎乗となる藤岡康を背に、力強い動きを披露した。
皐月賞馬
エポカドーロは栗東芝で併せ馬。こちらも上々の仕上がりで秋初戦に臨む。
ダービーの悔しさをここで晴らす-。
皐月賞馬
エポカドーロは、栗東芝で
ヴァンドギャルド(2歳新馬)と併せ馬。5Fで0秒9先行する形からカーブを軽やかに曲がり、直線内から僚馬が並びかけると、重戦車のような力強い走りで加速。馬なりのまま、5F69秒8-38秒3-11秒9のタイムで併入した。
動きを見つめた藤原英師は「動きはいいですね。走りやすく、軽さを求めたかったので芝にしました」と芝調教の意図を説明し、満足そうにうなずいた。
主導権を奪ったダービーでは、ゴール前で
ワグネリアンにかわされて2着。トレーナーは「2着じゃ駄目」と厳しい表情で振り返るが、
皐月賞を制し、ダービー2着と、その実力は文句なしだ。「心臓も大きいし、能力はいいと思う。距離も克服している」と、信頼を寄せる。
神戸新聞杯での
皐月賞馬とダービー馬の対戦は、
エアシャカール(3着)、
アグネスフライト(2着)が激突した00年以来18年ぶり(勝ったのは
フサイチソニック)。「前での競馬で結果を出しているし、自分の
スタイルに持って行ければ上位にいけると思う。次に向けて、気持ち良く現状の力を出してくれれば」と期待する。まずはここでラ
イバルをねじ伏せ、“黄金の時代”を築き上げる一歩にする。
提供:デイリースポーツ