どんな状況でも、ひたむきに毎回一生懸命走る馬って本当に偉いな、っていつも思います。
ラブカンプーはまさにその言葉を具現化したようなお馬さんで、昨年の夏、小倉でデビューしてからずっと毎回一生懸命走っています。
猛暑で暑かろうが、馬場が悪かろうが、直線に坂があろうが、使い詰めだろうが、とにかく一生懸命走る。
「絡まれても何をされても最後まで踏ん張って一生懸命走ってくれます」と森田師も彼女の頑張りに感心していました。ホント、競走馬の鑑ですね!
一生懸命走るということは、それだけ成績も崩れにくい。芝1200m以下ならすべて3着以内にきていますから、芝1600mだった
アーリントンCは度外視していいでしょう。
「使い詰めなのですが、疲れは今のところありません。
セントウルSでは使い詰めの中でプラス8キロ。そして、今回も増えています(注:調教後の馬体重は446キロ。
セントウルSと比較すると12キロ増)。筋肉量もまた増えて、キレのある筋肉になっていますね」
最終追い切りでは
ダイメイプリンセスと併せて、手ごたえ一杯で遅れていますが、指揮官の彼女への評価は落ちていません。
「今日は馬場が悪くて時計的には全然動けていませんでした。使い詰めですし、いつものことですので心配していません。動きを見てもあまり良くないのですが、(本番の)芝のコースでは走ってくれますのでそんなに心配していません」
大型で非常に強い勢力の台風24号(チャーミー)がレース当日、中山競馬場を襲うかもしれません。そんな悪状況の中でも、きっと
ラブカンプーはへこたれずに一生懸命走る。そんな姿しか思い浮かばないのです。
(取材・文:花岡貴子)