今年は日本から
クリンチャー(牡4、栗東・
宮本博厩舎)が参戦予定の、10月7日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる
凱旋門賞(G1・芝2400m)。パリロンシャン競馬場は今年4月8日に大規模改修工事からの
リニューアルオープンとなり、この地では3年振りの
凱旋門賞開催となる。
そんなパリロンシャン競馬場を今回訪ねてみました。斬新なデザインが話題となった新スタンドのほか、パドックや周辺の風景を何回かに分けて紹介して行こうと思います。
■子どもたちが楽しそうにはしゃぐ姿も
今回はこれまでの記事で未紹介の箇所をまとめて掲載しようと思います。
以前はコンクリートだったスタンド前の観戦スペースは、全面的に芝生になっています。スタンド左手(ゴール板を過ぎた先)のエリア、パドック周辺も同様に芝生となっており、日本の競馬場のイメージと比較しても、かなり“緑”の占める面積が多いです。観戦スペースに立つと、(もちろん仕切りの柵はあるものの)コースと一体化した広場にいるような感覚になります。上層階から見ると、(元から広いコースが)更に広く感じられるようです。
芝生だと涼しそうに見えるのですが、日差しを遮るものが無いため、かなりの暑さでした。取材日のパリの最高気温は28度でした。一歩日陰(スタンド内、屋外)に入ると、穏やかな風で快適に過ごせました。
スタンド左手のエリアには、テーブルや椅子がいくつも設置されています。これらのテーブル・持ち込みのシートなど、ピクニックのような家族連れが多数。子どもたちが嬉しそうに芝生を走り回り、寝転び、レースが始まるとラチに駆け寄って声援を送る、という光景が終日見られました。それから、広場側にも大型ビジョンが設置されており、購入した飲み物を楽しみながら観戦できます。また、この広場には、騎乗
シミュレーターや
メリーゴーラウンドが置かれ、ここでも子どもたちが楽しんでいました。