30日、中山競馬場で行われた
スプリンターズS(3歳上・GI・芝1200m)は、中団でレースを進めた
川田将雅騎手騎乗の1番人気
ファインニードル(牡5、栗東・
高橋義忠厩舎)が、直線で外から脚を伸ばして、2番手追走から一旦は抜け出していた11番人気
ラブカンプー(牝3、栗東・
森田直行厩舎)を捕らえ、これにクビ差をつけ優勝した。勝ちタイムは1分8秒3(稍重)。
さらに1/2馬身差の3着に13番人気
ラインスピリット(牡7、栗東・松永昌博厩舎)が入った。なお、3番人気
ワンスインナムーン(牝5、美浦・
斎藤誠厩舎)は6着、2番人気
ナックビーナス(牝5、美浦・
杉浦宏昭厩舎)は7着に終わった。
また、香港から参戦した9番人気
ラッキーバブルズ(セ7、香港・K.ルイ厩舎)は故障発生のため、最後の直線で競走を中止した。
勝った
ファインニードルは、
父アドマイヤムーン、
母ニードルクラフト、
その父Mark of Esteemという血統。昨年のこのレースは12着に敗れたが、今春の
高松宮記念を勝ってGI馬として臨んだ今年は見事人気に応え、
フラワーパーク、
トロットスター、
ローレルゲレイロ、
ロードカナロアに続く史上5頭目となる同一年春秋ス
プリントGI制覇を果たした。
【
川田将雅騎手のコメント】
最近なかなか良さを見せてくれなくなっていて、返し馬も凄くいいなという感じではなかったのですが、競馬に行けば走ってくれるだろうと期待していました。
前半それほど強く進んでいくことがなく、思っていたよりは外目になってしまって、4コーナーでの手応えもさほど良くありませんでしたので、ただただ(馬を)信じるのみでした。直線を向いてやっと動き出してくれて、これならなんとか届いてくれるだろうと思いました。着差はわずかですが、しっかりとGIを2つ勝ちきってくれていますから、それがこの馬の強さ、本質の良さなのかなと思います。