29日に北米ケンタッキー州の
チャーチルダウンズで行われたG3
ルーカスクラシック(d9F)は、オッズ2.3倍の1番人気に推された
マインドユアビスケッツ(牡5、
父ポッセ)が、後続に4.3/4馬身差をつけて快勝した。
今年3月、ドバイのメイダンで行われたG1
ゴールデンシャヒーン(d6F)を制し、このレース連覇を飾るとともに、通算3度目のG1制覇を果した後、社台
ファームの吉田照哉氏が権利の一部を買収。引退後は社台スタリオン
ステーションで種牡馬入りすることが決まっているのが
マインドユアビスケッツだ。
初めて吉田氏の服色を背に出走したのが、6月9日にベルモントパークで行われたG1
メトロポリタンH(d8F)で、
シガーマイルハンデキャップ(2着)以来3戦ぶりのマイル戦だったにもかかわらず、ビー
ジャージー(牡4)の鼻差2着に健闘。次走は更に距離を伸ばし、8月4日にサラトガで行われたG1
ホイットニーSでは未知の分野である9F戦に挑み、ここでも2着に善戦していた。
G3
ルーカスクラシックを楽勝したことで、
マインドユアビスケッツは9Fが守備範囲にあることを改めて実証。同競走は、11月3日に
チャーチルダウンズで行われるG1・
BCクラシック(d10F)へ向けた地元の前哨戦でもあることから、
マインドユアビスケッツは次走、北米競馬の最高峰とされる
BCクラシックに挑むことになる模様だ。
(文:合田直弘)