「魁!海外馬券塾」(6日)
クリンチャー陣営に帯同しているため、『ラ
イバル馬分析』の形でお届けする。
普通に力を出せば勝つ可能性が最も高いのは
エネイブルだ。昨年の戦績は歴史に名を残すレベルのもので、今年9月の復帰戦も快勝。6番ゲートも絶好と言える。他馬からのプレッシャーを一身に受ける立場だが、昨年はそれさえも楽にはねのけている。
芝2400メートルの重賞を4連勝中の
ヴァルトガイストが地元フランス古馬の筆頭。前走のフォワ賞と、3走前の
シャンティイ大賞典の勝ちっぷりは地力の高さを感じさせた。多頭数の経験が少ないことと、初めて背負う59・5キロの克服が鍵となる。
3歳牝馬
シーオブクラスも4連勝中だが、今回は一気の相手強化となる。最後方からの外差しの戦法は牝馬相手では通じても、
凱旋門賞で同じことができるかどうか。人気馬の中では危うい一頭とみている。
キューガーデンズもやや軽い相手に好走を続けているが、一線級がそろった英ダービーでは大敗しており信頼感に欠ける。英セントレジャーからの参戦馬の過去成績も振るわない。
サルウィンは
クラックスマンを相手に頭差の接戦を演じた6月のコロネーションCの走りを高く評価できる。3走前の
サンクルー大賞でも
ヴァルトガイストに小差の3着。上位勢と力の差はない。
大外19番ゲートに入った
スタディオブマン陣営の落胆ぶりを見ていると、この舞台がいかに内枠有利と認識されているのかが分かる。波乱の使者は内枠の馬か。その候補は1番ゲートの
クリンチャーだと信じてロンシャンへと向かう。(海外遠征コーディネーター・田中敬太)
提供:デイリースポーツ