本日7日にフランスのパリロンシャン競馬場で行われる
凱旋門賞(G1・芝2400m・19頭)。いよいよ発走時刻の23:05も近づいてきた。今年は日本から
武豊騎手を背に
クリンチャー(牡4、栗東・
宮本博厩舎)が参戦。前哨戦のフォワ賞(G2・芝2400m)では最下位6着だったが、昨秋も休養明けの
セントライト記念での9着から、
菊花賞で10番人気2着と休養明け2戦目で激走した。鞍上の
武豊騎手は5日の
サンクルー競馬場にて準重賞の
ダリア賞を勝利とこの大一番に向けて弾みをつけた。
海外のブックメーカーでも
JRAによる発売でも、押しも押されもせぬ1番人気となっているのが昨年覇者
エネイブル(牝4、英・J.ゴスデン厩舎)。春は僚馬
クラックスマン(牡4、英・J.ゴスデン厩舎 ※出走せず)に、夏は3歳牝馬
シーオブクラス(牝3、英・W.ハガス厩舎)に1番人気を譲った期間もあったが、復帰戦の
セプテンバーS(G3・AW2400m)を圧勝し、再び大本命として
凱旋門賞に出走、連覇を狙う。鞍上は主戦のL.デットーリ騎手。
もっとも負担重量が軽くなる3歳牝馬の
シーオブクラスが2番手評価(※
JRAでは
クリンチャーが2番人気)。ヨークシャー
オークス(G1・芝2400m)を勝っての
凱旋門賞というローテーションは昨年の
エネイブルと同じ。勝利すれば祖
母アーバンシー、父
シーザスターズとの3世代
凱旋門賞制覇となる。
アイルランドのエイダン・オブライエン調教師は5頭の管理馬を出走させる。ゲート番内から
ネルソン(牡3)、
カプリ(牡4)、
ハンティングホーン(牡3)、
キューガーデンズ(牡3)、
マジカル(牝3)で、特にR.ムーア騎手が騎乗する英セントレジャー優勝馬
キューガーデンズは有力候補の1頭だ。
フォワ賞で1〜3着を独占し、今回も出走してくるのが、フランスのアンドレ・
ファーブル調教師が管理する
タリスマニック(牡5)、
クロスオブスターズ(牡5)、
ヴァルトガイスト(牡4)。特に
ヴァルトガイストは
エネイブル・
シーオブクラスに続く有力候補となっている。
今年のジョッケクルブ賞(仏ダービー・G1・芝2100m)優勝馬で
ディープインパクト産駒の
スタディオブマン(牡3、仏・P.バリー厩舎)は大外からの発走。初の2400m戦となるが、デビューからすべてのレースで手綱をとっているS.パスキエ騎手はこの距離設定を同馬に合うと歓迎している。
なお、
凱旋門賞は今年
リニューアルオープンしたパリロンシャン競馬場では初の開催となる。新生パリロンシャンのコースの目玉である直線のオープンストレッチは今回、使用されない。また、過去24時間ではわずかな降雨があったのみで、レースは良馬場で行われる見込み。
JRA発売の18:30時点での単勝オッズは以下の通り。
※馬番、馬名、オッズ
10
エネイブル 1.8
09
クリンチャー 6.2
05
ヴァルトガイスト 6.6
19
シーオブクラス 6.8
13
キューガーデンズ 10.8
12
パタスコイ 35.7
14
スタディオブマン 45.7
07
タリスマニック 50.7
11
ヌフボスク 51.3
06
クロスオブスターズ 64
03
カプリ 118.2
01
デフォー 132.4
02
サルウィン 172.3
18
マジカル 214.3
16
ハンティングホーン 237.4
04
ウェイトゥパリス 297.4
17
ネルソン 327.7
08
ティベリアン 332.3
15
ルイドール 340.3