11日、騎手免許1次試験合格者の人数が
JRAより発表され、通年免許の取得を目指し初受験となったジョアン・モレイラ騎手は不合格となった。これを受け、本日
大井競馬場にて
レディスプレリュードに騎乗するモレイラ騎手が会見を行った。最後には涙で声を詰まらせながらの会見となった。
――不合格を受けての率直な気持ちをお願いします。
残念な結果が出てしまい、正直、
ハードパンチを受けたような感じです。しかし、妻と子供と一緒に、今の気持ちを乗り越えたいです。家族に協力してもらおうと思っています。
――次の受験までの1年間のプランは?
今後は、残っている
JRAの短期免許での騎乗をこなすこと。それ以外のプランは確定してないんです。不合格だった場合のプランを設けないことが、このような難しい試験に合格するための心構えと考えていました。それは、賭けではありました。次のプランは、家族と一緒に考えていきたいです。これから時間を掛けて、考えていきたいです。
――来年の受験を目指していく気持ちに変わりありませんか?
今は答えられません。イエスともノーとも。騎手としての人生が最良となる選択だけではなく、家族が最も良い状態になる方向を考えなければなりません。一旦心を落ち着けて、家族とよく相談していきます。
――これまで、母国から離れて多くのチャレンジをされてこられましたが、今後もそのチャレンジが続きますか?
人生はチャレンジです。私はチャレンジが好きです。失敗したことは初めてではありません。いくつもあった失敗を乗り越えて、再度チャレンジ、それを続けてきました。気持ちを切り替え、さらに強くなり、チャレンジは続けていきたいと思います。チャレンジしないと成功はありません。その気持ちは変わりません。心配しないで下さい。
付け加えたいことがあります。
今は個人的に難しい気持ちではあります。しかし、日本に来れたこと、その機会を頂いたことを心から感謝したいです。日本の国の美しさ、人の親切さ、日本の競馬のレベル、設備、本当に素晴らしいし、日本は大好きです、それは変わりません。温かく協力して頂いた皆様、関係者の皆様やファンの応援のメールも沢山頂きました。それなのに、それに応えられず本当にすみませんでした。
(取材:高橋正和、編集:netkeiba)