遂に、
コックスプレート4連覇の大偉業が達成された。
H.ボウマン騎手騎乗のウィンクス(牝7、豪・C.ウォーラー厩舎)が、中団前目から第4コーナーは外を回り、直線馬なりで抜け出し優勝。勝ち時計は2分3秒47。2着は
ベンバトル(2馬身)、3着は昨年ウィンクスに半馬身差まで詰め寄った
ヒュミドール(4.75馬身)。
C.ウォーラー調教師
「1周目は外を回されるかと思ったので、心配しましたが、良い展開になってくれました。壁も作れてぺースも平均的でした。
ヒュミドールの位置も気になり、他の馬の手応えも見ましたが、ウィンクスは明らかに他馬より手応えが良かったので安心しました。ウィンクスと関係者の働きには大いに感謝しています。ウィンクスは本当に特別な存在です。ウィンクスを前にしては自分もただの観客です」
H.ボウマン騎手
「信じられません。このレースに向けて本当に感情が高ぶっていて、直線に入ってからは体全体に稲妻が走ったようでした。今週は過去に感じたことがないくらいのプレッシャーを感じていましたが、昨日は競馬があったので気持ちが少し楽でした。
ブレイブスマッシュの勝利は本当に素晴らしかったですし、競馬に乗っていると落ち着けて緊張も解けて、おかげで今日を落ち着いて迎えることができました」
現ロンジンワールドベストレースホース1位の最強牝馬、ウィンクスはこれで29連勝。史上初の
コックスプレート4連覇、障害を含めた世界最多勝記録タイのGI・22勝目となる。
(取材・文:Emi Koizumi)