「
天皇賞(秋)・G1」(28日、東京)
2番人気の
レイデオロが、自慢の豪脚で居並ぶラ
イバルを一蹴。G1・2勝目を挙げるとともに、
オールカマー優勝馬として初の同年秋盾制覇を果たした。殊勲のルメールは今秋G1・3連勝。JRA・G1年間勝利数も史上最多6勝に並んだ。2着は4番人気の
サングレーザー、3着は6番人気の
キセキ。1番人気の
スワーヴリチャードは10着に大敗した。
スタート直後、スタンドから大きな悲鳴が上がった。1番人気に推された
スワーヴリチャードが、1頭だけポツンと出遅れてしまう。そのままポジションを上げられず後方を追走。直線にかける競馬になったが、追えども全く伸びない。結局、10着惨敗でゴールラインを通過した。
「スタートでぶつかって、それで終わりでした。直線も全然。脚も悪くないし、息も入っていた。きょうは久々で気持ちがなかった」とM・デムーロは肩を落とす。出負けする形でゲートを出た上に、隣の
マカヒキと接触。そこで一気にポジションが下がってしまった。
ただ、スタートだけが大敗の理由とも言い難い。直線では鞍上がムチを入れて促したものの、全く反応しなかった。庄野師は「気持ちが切れてしまったようですね」と精神面を敗因の一つに挙げたが、これが尾を引けば、今後に悪影響を与える可能性もあるだろう。
誰もがベストと信じて疑わなかった府中の二千で、2桁着順に終わってしまうという重い事実。次戦の
ジャパンCに向けて「また頑張ります」と主戦はリベンジを誓ったが、その言葉に力はこもっていなかった。
提供:デイリースポーツ