サウンドチェック(牡5、豪)を管理するM.モロニ―厩舎は、
メルボルンC(豪G1)にもう1頭、
ヴァンジュールマスク(セ6)を送り出す。同馬も
サウンドチェックと同じく
コーフィールドC(豪G1)に出走して9着に敗れたが、M.モロニ―調教師は悲観していない。
「
ヴァンジュールマスクは馬群に包まれて、勝負どころで出られませんでした。最後の伸びを見ると、
メルボルンCはチャンスがあると思っています。
コーフィールドCはひどいスローペースだったので、うちの馬だけでなく、後ろから伸びていた馬はすべて(
メルボルンCで)チャンスがあると思いますよ。
サウンドと違って、
ヴァンジュールマスクに関してはずっと見てきましたから、どれくらいの負荷をかけて耐えられるかを熟知しています。ビシビシと鍛えて、いい状態に持っていくつもりです」
同馬を見た時にやや繊細な印象を受けたが、M.モロニ―厩舎に所属する川上鉱介騎手によると、「3年前に欧州から移籍してきたのですが、当初は物見はするし、かかり癖もあって大変でした。1年ほど僕が攻め馬に乗っていたのですが、だんだんとよくなっていった印象ですね」
アシスタントトレーナーのジャック・ターンブル氏も「メンコをつけることで落ち着くようになりました。もちろん、レースでもメンコをつけますよ」とまったく心配していない様子。
昨年は前哨戦のジーロングC(豪G3)を勝ったものの、
メルボルンCには出られなかった。出ていれば5着はあっただろうというM.モロニ―調教師。去年の雪辱を期すことができるか。
(取材・文:大薮喬介)