11月6日にフレ
ミントン競馬場で行われる
メルボルンC(3歳上・豪G1・ハンデ・芝3200m・1着賞金400万豪ドル)。市内も徐々に盛り上がりつつあるが、今回は
オーストラリアのスポーツジャーナリストの中でも大御所として知られるマイケル・リンチ氏に、今年の
メルボルンCの展望を聞いた。
――今年はどの馬が有力だと考えていますか。
マイケル・リンチ(以下:マイケル):これまでの前哨戦(11月1日時点)を見ると、やはり
ユカタン(牡4、愛・A.オブライエン厩舎)が有力でしょうね。前走のハーバート
パワーS(豪G2・芝2400m)は非常にインパクトのある競馬でした。皆さんをアッと驚かせるとしたら、
マルメロ(牡5、英・H.モリソン厩舎)かもしれません。昨年は残念な結果(9着)でしたが、今年は異なる臨戦過程を歩んでおり、状態も非常によく見えます。
――他で注目している馬はいますか。
マイケル:昨年も欧州の3歳馬が勝っているので、
ロストロポーヴィチ(牡3、愛・A.オブライエン厩舎)と、
クロスカウンター(セ3、英・C.アップルビー厩舎)の2頭に注目しています。
――日本馬についてはいかがでしょうか。
マイケル:現時点で
ソールインパクト(牡6、美浦・
戸田博文厩舎)は除外対象ですし、
チェスナットコート(牡4、栗東・
矢作芳人厩舎)も
コーフィールドCの走りを見てしまうと、よほどの上積みがなければ厳しいでしょう。
――最後に
メルボルンCで好走するために最も必要ことは何でしょう。
マイケル:当然のことですが、まずは3200mをこなせるスタミナを持っていなければなりません。そして、それ以上に必要なのが瞬発力です。
オーストラリアの競馬はスローペースになりやすいですし、
メルボルンCは多頭数(24頭立て)ですから、一瞬で抜け出せる脚のある馬が有利です。
リンチ氏が穴で推してくれた
マルメロは地元ブックメーカーTABの単勝オッズで8番人気タイ(11月1日時点)。本番でアッと言わせることができるか。
(取材・文:大薮喬介)