「JBCレディスクラシック・Jpn1」(4日、京都)
史上初の中央開催となったJBC競走。レディスクラシックは6番人気の
アンジュデジールが激闘を制してV。横山典が歓喜の雄たけびを上げた。
エンディングを飾るにふさわしい死闘だった。先に抜け出した
アンジュデジールに外から体を併せてきた
ラビットランが、わずかに前へ出る。だが、そこからが本当のデッドヒートだった。横山典の檄(げき)に応え、闘志に再点火した
アンジュデジールが、もう一度前へ。差し返す形で頭差先にゴールに飛び込むと、関東の名手は左手を大きく突き上げた。
「返し馬の時から状態の良さを感じていましたが、本当によく頑張ってくれました」。会心の騎乗で勝利をつかんだ横山典は、お立ち台で「最初はルメール、次は関西の福永君、関東のジョッキーもここにいるぞ!」と叫ぶと、大きな歓声が沸き起こった。
「チャンスはここしかない。そう思っていましたから」。執念のタクトを実らせた昆師は、次走に関して「様子を見ながら考えたいと思います」と話すにとどめた。牡馬との戦いを選択肢に入れながら、新・砂の女王は次のステージに向かう。
提供:デイリースポーツ