「
デイリー杯2歳S・G2」(10日、京都)
厩舎ゆかりの血統馬
ドナウデルタが、タイトル獲りに意欲を燃やす。
母ドナウブルーは重賞2勝を挙げ、G1・7勝馬の名牝
ジェンティルドンナの全姉にあたる血筋。どちらも石坂正厩舎が管理した馬で、陣営の期待は大きい。
初戦は随所に若さを見せ2着に敗れたが、前走の阪神未勝利戦では重馬場を苦にせず、切れ味鋭い末脚で完勝。出遅れを克服して勝ち上がった走りからも、潜在能力の高さがうかがえる。
キャリア3戦目の今回は初のマイル戦。「ゲートは遅いけど、二の脚が速いので、距離は合っていると思う。母もマイルのスペシャリストですし」と松岡助手は距離延長を不安視するどころか、プラスに捉えている。
6日朝は軽快な動きで栗東坂路を2本駆け上がり、翌日の最終追い切りに備えた。「不安なく順調に来ており、仕上がっている。しまいにしっかり伸びるのが持ち味。馬場状態はどっちでもいけそう。牡馬相手ですが、モレイラが乗りますので。期待しています」と同助手。父は2歳世代の産駒も既に重賞3勝(
ファンタジスト=
小倉2歳S、京王杯2歳S、
ケイデンスコール=新潟2歳S)を挙げる
ロードカナロア。父母から娘へ。受け継がれた素質を、ここで一気に開花させる。
提供:デイリースポーツ