メドウラークは御年7歳。競走馬としてはベテランの域ですが、今年の夏に初めて重賞を勝っています。11番人気で馬券的には波乱の立役者でしたね。
今年の橋田厩舎は重賞を6勝していますが、そのうちの
ディアドラ以外の4勝は
メドウラークら7歳馬たちがあげています。長く現役を続けて、かつ高齢でもいい成績をあげるのは凄いことです。
「故障させずに持ってこれているかな、というのはありますね。
メドウラークの場合は喉悪いとわかってからいろんなことを試してきました。試してダメでも手術で解決するならすればいい。常に
ポジティブに"治せば競馬できる"という姿勢で取り組んでいます」と橋田師。そうやって長く大切にされながら
メドウラークはようやく花開いたのです。1頭の馬を手元に置いてじっくりと、適材適所を探し当てながら長く大事に使っていく姿勢はすごくステキだな、と思います。
「うちは一世代あたりの預託頭数が約15頭なんです。昨年、一昨年は少し多かったけれど、基本的にはそれしか預かりません。厩舎経営はいろんな方法があると思いますが、私はこの方法でやってきています。1頭の馬が長く現役を続けるから全体の頭数が少ないというのもありますね。
メドウラークは時計のかかる福島の馬場は合いますね。少しでもいい結果が出せる可能性のあるレースを選ぶようにしています。今週の動きもいいですよ」
1頭の馬を手元に置いてじっくりと、適材適所を探し当てながら長く大事に使っていく姿勢、すごくステキです。ぜひもうひと花、咲かせて欲しいものです。
(取材・文:花岡貴子)