「
デイリー杯2歳S・G2」(10日、京都)
1番人気の
アドマイヤマーズが、逃げ切ってデビュー3連勝。直線のマッチレースを二枚腰を発揮して制し、重賞初制覇を決めた。
朝日杯FS(12月16日・阪神)で無敗の2歳王者を目指す。2着には6番人気の
メイショウショウブ、3着は5番人気の
ハッピーアワー。レースの売り上げは22億9801万1600円で、前年比119・8%をマークした。
しぶとい。抜かせない。単勝1・8倍の1番人気に推された
アドマイヤマーズが堂々の重賞V。土つかずの3連勝を決めた。
まさかの逃げだった。好スタートを決めると、M・デムーロがハナへとリード。主導権を奪うと、4コーナーで2着馬に並び掛けられても、余裕の手応えのまま直線へ向いた。マッチレースの追い比べになってから、もうひと伸び。最後は地力の違いを見せつけてタイトルをつかんだ。「スタートが上手。スローだったので逃げた。いつも最後はギアが上がる」。
デイリー杯2歳S初勝利のミルコは、笑顔でレースを振り返った。
これで3戦3勝。休養明けの一戦を、これまでと違った
スタイルでものにした。「すごく能力が高い。成長していたし、頭がいい。性格が良くて、負けない」。主戦は褒め言葉を並べて相棒をたたえた。
「ハナに行くとは思わなかったけど」。友道師は少し驚きの表情。それでも「最後は勝負根性を見せてくれた。ハナでもムキになっていないし、距離も持つと思う。プラス12キロの体重も成長分」と今後に向けて収穫があったことを強調した。
次はG1が舞台。「予定通りに
朝日杯FSへ。今のところ課題はない」。2歳王者の座へ、無敗馬が胸を張って歩を進める。
提供:デイリースポーツ