まさに多士済々という表現がしっくりくる今年のチャンピオンズC。過去4回、そして前身のJCダートを含めても屈指の好メンバーが集った今年は、馬券的にも非常に面白い一戦。その攻略のポイントは3つ。
1.
南部杯と
JBCクラシックの序列
2.別路線組(とくに米国馬
パヴェル)の
ジャッジ3.舞台、展開での台頭
1点目から。
ゴールドドリームの回避によって実質、
ルヴァンスレーヴと
JBCクラシック組の比較になるが、古馬トップの
ゴールドドリーム、3歳大関格の
オメガパフュームを楽に退けている以上、
ルヴァンスレーヴがポテンシャル最上位という評価は至極当然。また、ローテ面でのアドバンテージも見逃せない。秋シーズン2戦目での臨戦は、中央開催でメンバー&レースの質が高まった
JBCクラシックを挟んだ組より優位だ。
勢力図をひっくり返す可能性があるだけに、米国馬
パヴェルの扱いも重要なポイント。現時点では買いのスタンスを取っている。成績うんぬんよりも強調しておきたいのが、レース映像から受けた印象。ゴリゴリの
パワー型といった感じはなく、むしろ機敏なイメージを持っている。
やや前が薄いメンバーだけに、展開面では先行勢に利があるか。絡まれたJBCより楽に運べる
サンライズソア、3角からの早め
アタックを描く
パヴェルには好都合だろう。また、“勝負どころ外”が本筋の有力馬が多いこともあり、15年
サンビスタ(12番人気1着)、16年
サウンドトゥルー(6番人気1着)のように、3〜4角“インベタ”で距離&エネルギーを稼いでの差し込みにも注意したい。イメージに合うのは
シリウスSでの
ウェスタールンドあたりか。
世間の評価、人気通りに
ルヴァンスレーヴが一歩リードという構図とはみているが、
ターゲットにされる1番人気馬は直近2年で連続2着。過去4回の3連単配当が7〜31万円台と一筋縄ではいかないレースでもある。券種、買い方もしっかりと練り込んで結論を出したい。
(文=馬サブロー・妹尾和也)
ゴールドドリーム回避で風雲急を告げるチャンピオンズC。
ルヴァンスレーヴか、
ケイティブレイブか、はたまた穴馬か。妹尾記者の結論は「
ウマい馬券」で公開いたします。また「
ウマい馬券」では、チャンピオンズCを大特集してます。プロたちの見立てはいかに!?