「
香港カップ・香港G1」(9日、シャティン)
今年は日本からG1馬6頭を含む精鋭9頭が香港に乗り込む。3勝を挙げた01年、2勝を挙げた15、16年に続く、複数レースでの勝利が期待される顔触れだ。特に注目されるのがカップ。秋初戦の
天皇賞・秋で2着に好走した
サングレーザー、昨年の
秋華賞馬で重賞連勝中の
ディアドラが参戦。欧州ブックメーカーでは、その2頭が1、2番人気に推されている。
3月の
ドバイターフ3着同着以来、2度目の海外遠征に挑む
ディアドラ。国際舞台での経験が自信となったのか、帰国後は
クイーンS→
府中牝馬Sを連勝。4歳秋を迎えて本格化の兆しを見せている。
先月26日の国内最終追い切りは、栗東坂路で4F54秒2-39秒3-12秒1を計時。橋田師は「順調に来ています。春は検疫の際に体が減ってしまったが、今回は大丈夫だった。輸送自体も問題はないからね」と仕上げに太鼓判を押す。
今がまさに充実期。「心身ともに、春と比べてもだいぶ成長している。動きが段々と大きくなってきたものね」。可動域が広くなったことで、末脚の威力がさらにアップ。切れ味に加え、力強さが増している。
頼れる鞍上・ルメールも心強い。「4回乗って3つ勝っているからね。しかも負けたのはドバイの1回だけ。この馬のことをよく分かってくれている」と全幅の信頼を置く。
パワーを要する香港の芝はこの馬向き。「速い馬場もこなすけれど、重たい馬場はこなせない馬もいるから。どちらでも走れるのは強みだね」。国内外G1制覇の偉業達成へ、機は熟した。
提供:デイリースポーツ