6日、
JRA栗東トレーニングセンターで平成31年度新規調教師合格者の記者会見が行われた。
栗東からの合格者は
新谷功一さん(41歳、
高橋康之厩舎調教助手)、
長谷川浩大さん(35歳、中村均厩舎調教助手)、
吉岡辰弥さん(42歳、
中竹和也厩舎調教助手、「吉」は土に口で一文字)の3名。
長谷川さんは騎手時代に
ダイワパッションで重賞2勝をあげていることでも知られている。吉岡さんは現在、
ホープフルS(GI)に出走予定の
サートゥルナーリアを担当しており
「調教助手としては、このレースがこの馬への最後の大仕事になるでしょう」と合格の嬉しさと愛馬との別れが同時にやってきたことを示唆した。
■
新谷功一(しんたに こういち)さん
「嬉しいです。合格はパソコンで確認しました。泣くかな、と思っていたのですが、実際は泣くというよりも驚きの感情のほうが大きかったです。
そして安心しました。森厩舎時代に
キーンランドスワンでイギリスに滞在していた時、平田師が技術調教師として帯同されていました。
そのときに調教師についての話を聞き、僕も目指したいと思いました。また、ニューマーケットに来れるような調教師になりたい、と思いました。
開業したら出馬投票するレースすべて勝ちたいです。馬主さんや生産者さんが望むレースを勝ちたいです」
■
長谷川浩大(はせがわ こうだい)さん
「素直にうれしいです。騎手を引退して師匠である中村均先生のもとで調教助手をさせていただきました。
やはり、騎手時代よりも1頭1頭を出走させることの難しさや勝つことの厳しさを肌で感じました。その中で先生の業務を見る中で、将来的に馬を育成した大きなレースを勝ちたい。
そういう馬をつくっていきたいという気持ちが強くなり、調教師を目指すことになりました。
JRAのGIをすべてのレースで勝ちたいです。
ファンの皆さんがいてこその競馬だと思いますので、しっかり応援してもらえるように頑張りたいです」
■
吉岡辰弥(よしおか たつや)さん
「実感がないというのがいまの正直な気持ちであり、と同時に応援してくださった皆さんへの感謝の気持ちでいっぱいです。
私は藤岡範士先生、角居勝彦先生、
中竹和也先生のお世話になって今ここにいます。この3人の先生からの仕事ぶりや情熱、そして真摯な姿勢に背筋の伸びる思いです。
少しでも先生方に近づけるのであれば、私も調教師を目指したいと思いました。
開業したら、調教助手としてすごく濃い時間を過ごさせていただいた角居勝彦先生を超えていくのが目標ですし、それがこれから角居勝彦先生から出される宿題だと思います」
(取材・文:花岡貴子)