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香港ヴァーズ・香港G1」(9日、シャティン)
ゴール寸前で勝利が逃げた。
リスグラシューが惜しい惜しい2着。道中は後方3番手を追走し、4角手前から勢い良く進出を開始する。モレイラの鼓舞を受けながら大外から脚を伸ばし、ラスト150メートル地点ではいったん先頭へ。だが、内から盛り返す
エグザルタントの猛抵抗に逢い、最後は首差屈した。
モレイラは「よく走ってくれた。勝った馬にはホームアドバンテージがあった。また、残り600メートルのところで他の馬と接触し、それが最後に影響した」と冷静に振り返る。
一方の矢作師は「勝ったと思いました。ジョッキーはうまく乗ってくれたので、我々の力不足です。一回(前に)出ているだけに残念」と悔しそう。それでも「偉い牝馬です。ここまで頑張ってくれて感謝します」と、世界の強豪相手に奮闘した4歳牝馬をたたえた。
前走の
エリザベス女王杯で初制覇を決めたものの、マイル、2000、2400メートルと異なる距離で自身5度目のG1・2着。「今回でメドが立った。また海外に連れて行きたい」。海外での金メダル獲得を目指し、指揮官は来年以降も挑戦を続けることを誓った。
提供:デイリースポーツ