「
香港カップ・香港G1」(9日、シャティン)
香港馬が4連勝と地元勢が力を見せつけた。9頭が参戦した日本馬は、カップで1番人気
ディアドラが、ヴァーズでは2番人気
リスグラシューが、マイルでは4番人気
ヴィブロスが2着と牝馬が健闘するも、2年連続の未勝利に。この結果で、2011年から続いていた日本馬の海外国際G1勝利も途絶えることになった。
日本馬Vの期待を背負い、大トリに登場した
ディアドラは直線追い上げるも2着。道中は中団5番手で脚をため、直線は外を選択。懸命に脚を伸ばしたが、前もなかなか止まらない。最後は勝ち馬に1馬身差まで詰め寄るのが精いっぱいだった。「
サングレーザーの後ろを追走しました。その後、スピードを上げてゴールまで走り、全力を出しました」。ルメールは必死に勝利を目指した紅一点の頑張りをねぎらった。
結果として展開に泣かされた。橋田師は「仕上がり、体調はドバイの時よりも良かった。ゲートも出て道中の位置取りも良かったが、少頭数でペースが落ち着いて差し切れませんでした」と回顧。悔しい敗戦となったが、「この馬の持ち味を発揮してくれた。あの位置から、よくあそこまで差を詰めてくれました」と人馬の健闘をたたえた。
今年は
ドバイターフ3着同着と、超一流の牡馬相手でも存在感を見せた。「これで海外では3着、2着だから。次は1着を獲りたい」と指揮官。5歳を迎える来年こそ、世界の
ビッグタイトルを獲りにいくつもりだ。
提供:デイリースポーツ