23日に中山競馬場で行われる年末の大一番・
有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。過去10年のデータをローテーションから分析していく。
最多となる14回の馬券絡みは、大方の予想通り
ジャパンカップ。ついで
菊花賞組が5回、
天皇賞・秋が3回。
ジャパンカップ組は3-5-6-48で単勝回収率30%、複勝回収率91%となっており、過去10年で勝ち馬は3頭にとどまっている。3連複の軸として信頼したい。なお、勝ち馬3頭の内訳は、
ジャパンカップ3着馬が2頭、4着馬が1頭で、5着馬も0-1-1-1と悪くない。一方、
ジャパンカップで連対していた馬は0-2-1-7と未勝利。激走の反動は頭に入れておいた方が良さそうだ。
菊花賞組は3-1-1-5と複勝率5割を誇る。馬券圏内5頭のうち4頭は
菊花賞馬だが、14年には
菊花賞16着から
トゥザワールドが巻き返しに成功している(9番人気2着)。
天皇賞・秋からの直行は2-0-1-8。08年
ダイワスカーレットと09年
ドリームジャーニーが優勝し、08年
エアシェイディが10番人気3着している。ただ、11年以降は上位人気サイドの馬がいなかったのもあるが6頭が出走して、いずれも着外。
凱旋門賞からの参戦は1-0-1-1。
有馬記念で1番人気に推された13年
オルフェーヴル(1着)と14年
ゴールドシップ(3着)は馬券に絡み、8番人気にとどまっていた11年の
ヒルノダムールは6着止まりだった。
エリザベス女王杯からは14頭が出走し馬券絡みは2回のみだが、昨年は8番人気の
クイーンズリングが2着に激走している。15年
マリアライト(12番人気4着)など人気以上に走っている馬も多く、侮れない
ステップだ。
アルゼンチン共和国杯からは7頭出走して15年の
ゴールドアクターが優勝。昨年は
スワーヴリチャードが2番人気4着と人気を裏切った。ステイヤーズSからは12頭が出走するも馬券圏内はゼロ。
今年は
オジュウチョウサンが
南武特別(1000万下)から参戦してくる。過去10年で前走条件戦からの
ステップの馬はゼロ。オープン特別からの参戦も1頭のみで、そもそもGI以外からの
ステップで馬券絡みした馬は10年で4頭しかいない。
王道を歩んでいる馬が圧倒的に強いレースだけに、もしここで
オジュウチョウサンが馬券に絡むようなことがあれば、それは歴史的な快挙と言って良いだろう。