スマートフォン版へ

【平成有馬列伝】90年オグリキャップ 競馬史に残る感動のラストラン

デイリースポーツ
  • 2018年12月20日(木) 06時00分
 平成時代の有馬記念名勝負を振り返る「平成有馬列伝」。中山競馬場に「オグリ・コール」が沸き起こった平成2(1990)年のオグリキャップ“感動のラストラン”を取り上げる。

  ◇  ◇

 “オグリキャップ、奇跡の復活!”。伝説として、今なお語り継がれる平成2(1990)年の有馬記念から、はや28年もの月日が経った。

 中山競馬場には“芦毛の怪物”のラストランを見届けようと、17万7779人ものファンが詰めかけた。そのなかで「オグリが勝つ!」と、本気で思っていたファンは一体、どれだけいただろうか?そのシチュエーションは、どこか今年のオジュウチョウサンの挑戦とシンクロする。

 その年の秋。怪物と呼ばれたオグリも、長年にわたる過酷な戦いの代償がじわりと体をむしばみ、極度のスランプに陥った。天皇賞・秋6着→ジャパンC11着。精気を失った姿に「オグリはもう終わった」と、限界説さえささやかれた。

 陣営は有馬記念での引退を決断。鞍上にはデビュー4年目の武豊を指名した。ファン投票では1位を獲得したものの、単勝オッズは4番人気というシビアな評価。この逆境にもかかわらず、“運命”に導かれた人馬が奇跡を起こした。

 4角で先頭に立つ勢いのまま迎えた直線。抜群の手応えにスタンドがどよめく。ラスト1Fは、場内実況までもが後押し。「さあ頑張るぞ、オグリキャップ!」。内からホワイトストーン、外からメジロライアンが猛追するなか、最後の力を振り絞り、トップでゴールを駆け抜けた。

 高らかと手を突き上げた武豊の姿に、大観衆は歓喜、熱狂…。揺れるスタンド。そして鳴り止まぬ「オグリ・コール」-。あまりにも劇的な“感動のラストラン”は、競馬史に残る伝説となった。

提供:デイリースポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す