世代構成を考えると、今年はちょっと異例。過去10年で[4-2-2-22]で勝率13.3%(1年間の平均出走頭数3頭)と、世代別トップの3歳馬は
ブラストワンピースだけ。
ヴィクトワールピサ、
オルフェーヴル、
ゴールドシップ、
サトノダイヤモンドと当該年クラシック馬だったことを考えると、無冠の
ブラストワンピースのハードルは一見高く見えるが…。古馬陣も回避馬が多い陣容だけにやはり軽視はできない。
一方、ベテランの不振も顕著な傾向。6歳以上の馬はまったくなく、とくに6歳は[0-0-0-17]と3着以内の馬券圏内すらない。ボウマンとコンビ再結成の
シュヴァルグランはすでに6歳。
アルゼンチン共和国杯1着で穴人気になりそうな
パフォーマプロミスも6歳。さらに「二刀流」で注目を集める
オジュウチョウサンに至っては7歳。相手関係うんぬんより、じつは高齢が意外なネック?に。そう考えると、「勘どころ」はさほど難しくはない。
芝管理が進んだ昨今、4週連続開催目でも芝の内寄りの傷みはさほど進んでいない。ご存じの通り「内枠&前有利」の図式。人気は
レイデオロ、
キセキの順は確実だが、この「2強」にしても外枠を引いてしまうと、簡単にはいくかは…。
レイデオロは前に行かない脚質ゆえ中山だと位置取り、
キセキは同舞台の
日経賞で掛かった前科もある。
強力先行型が不在。万が一、
キセキが色気?を持って、ペースを落としての逃げだと、一瞬の切れが武器の馬の台頭も。その際でも4歳、5歳のゾーンは厳守したい。4歳牝馬の
モズカッチャンは、3歳時の500万下(芝1800m=1着)で中山を地味にこなしているのは強調材料。何より、
M.デムーロが最終的に乗っている点。馬群を縫える器用さも兼備しており、内枠を引けるようだと急浮上。
2年前の優勝馬
サトノダイヤモンド(5歳)も馬群をさばけるレース巧者。有終Vシーンも多い
有馬記念では「終わった馬」と決めつけるのは早計かもしれない。
(文=スポーツニッポン・小田哲也)
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