「
有馬記念・G1」(23日、中山)
先週終了時点で57勝を挙げ、リーディング争いのトップに立っている藤原英師。
有馬記念の
パフォーマプロミスを含め3重賞に管理馬を送り出す今週、厩舎初の最多勝タイトル獲得に向けて一気にリードを広げたい。
遅れてきた大器・
パフォーマプロミスが、
グランプリで大輪の花を咲かせる。年明けの
日経新春杯で6歳にして重賞初制覇。前走の
アルゼンチン共和国杯で同2勝目を飾り、勢いに乗って大一番に駒を進めてきた。田代助手は「最初の頃は少し強い調教をすると、すぐにソエだとか何だとかあったけどな。よくここまで来たよ。デビュー前から乗っていて、思い入れはあるよ」と万感の思いを伝える。
追い切り翌日となった20日朝は、軽めの運動でコンディションを整えた。「心身ともに順調。追うごとに良くなっている」と感触も上々だ。昨年末に制した準オープンの
グレイトフルSが、今回と同じ中山芝2500メートル戦。「初めて(中山へ)行って勝てたのは大きいよな。中山も合っていると思う」と期待は膨らむばかりだ。
同馬の初タイトルとなった
日経新春杯が、厩舎にとっても今年の重賞初V。そこで流れを呼び込むと、2月半ばから全国リーディング争いの首位を快走。年末のここまで、その座を死守している。
01年の開業以降、最多勝のタイトルはまだない。厩舎初の栄冠を目前に控えた今週、有馬以外の2重賞(
中山大障害=
ルペールノエル、阪神C=
ミスターメロディ)にも管理馬を送り込む。「一頭一頭がしっかりと走った先に、そういうのがある」と藤原英師は気を引き締めた。一戦必勝の姿勢を貫き、
グランプリ&リーディングのW獲りに挑む。
提供:デイリースポーツ