いよいよ明後日に迫った第63回
有馬記念。枠順も決まり、あとはゲート入りを待つのみとなった。今回は長年にわたり
有馬記念を見続け、
一口馬主としても過去に
ダンスインザダークや
ダンスインザムード、
ブエナビスタといった名馬を所有していた草野仁さんに、
有馬記念の思い出や今年の見どころ、個人的見解、楽しみ方などについてうかがった。
―――過去のレースで、最も印象に残る
有馬記念は? また、その理由もお願いします。
1999年の
有馬記念です。前年の覇者
グラスワンダーは、翌年の
宝塚記念を制するなど重賞3勝と絶好調。一方、天皇賞、続く
ジャパンCも手中に収めた
スペシャルウィークがファン投票1位で両雄の対決ムードが盛り上がっていましたね。
レースでは中団より後11番手に
グラスワンダー、これをマークする
スペシャルウィークは最後方。直線に入って一旦
ツルマルツヨシ、さらに変わって
テイエムオペラオーが先頭に立つも、残り50mあたりからグラス、さらにその後ろからスペシャルが強襲し、テイエムを交わしてグラスとスペシャルがほとんど同時にゴールイン。
最後の勢いは、スペシャルが上回ったかのようにも見えました。長い写真判定に持ち込まれましたが、勝利を確信したスペシャル・
武豊騎手がウイニングラン! しかし、判定の結果はわずか4センチ差ながら
グラスワンダーの勝利。
有馬記念2連覇を達成しました。名騎手は、どんな微差でも勝ったかどうかわかるものだといわれますが、このときは天才・
武豊騎手の勘をも狂わせるほどの大接戦だったということなのでしょう。
―――今年の
有馬記念は過去と比べていかがですか?
最強馬と思われている
アーモンドアイが不在、
スワーヴリチャードが欠場とやや寂しいメンバーになった感は否めません。それでも天皇賞馬
レイデオロ、
ジャパンCで驚異的レコードの2着だった
キセキ、クラシック路線で健闘した
ブラストワンピース、それに
武豊騎手の障害最強馬
オジュウチョウサン、
サトノダイヤモンドなど、一応、格好のつく役者は揃ったといっていいでしょう。
―――1番人気が予想される
レイデオロについては?
秋はじっくり休養をとってレースに臨んで来られたので、体調はまったく心配なさそうですね。しかも、
ルメール騎手が騎乗するとあればミスはないでしょう。
―――今年の見どころは?
レイデオロが一番栄冠に近いところにいると思いますが、クラシック路線でダービー5着、
菊花賞4着とやや不運にも思えた
ブラストワンピースが潜在能力を発揮できるかどうか、池添騎手の騎乗に注目したいですね。
―――最後に、今年の
有馬記念の楽しみ方を教えてください。
有馬記念は一年の年収めのGIなので、自分が一番好きな馬を応援してみたらいかがでしょう。
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