私がレース予想で重視すること、それが「調教適性」だ。人間のスポーツに当てはめると、短距離走の選手は筋力トレーニング、長距離走の選手はロードワークを重視するように、競走馬においても、レースごとに「ベストな調教内容」があるという考え方だ。
今回なら過去の
有馬記念で上位に好走した馬がどのような調教を行っていたか、これを最重要視。そして、今開催の中山芝2500mの傾向も重視する。
直近3年の3着以内馬はすべて「トラック」での追い切りを含んでいたので、坂路オンリーでの調教は不利と判断したい。今年の12月2日に行われた中山芝2500m(3歳上1000万下)でもこの傾向は同様だった。
上位人気が予想される
レイデオロ、
キセキは併用調教に該当。調教適性という意味では評価する必要があるだろう。逆に、
モズカッチャンや
ミッキーロケットといった馬券的妙味があるGI馬は坂路オンリーでの調教。これらに対する評価が馬券のカギを握るかもしれない。
また、1週前追い切りで前走からの一変が期待できると評価した
シュヴァルグラン。こちらは最終追い切りでも、私のイメージ通りの動きを見せてくれた。ただ、15番という枠順でどのような立ち回りを見せるか、という部分についてはイメージが沸きにくい。
最終的には
有馬記念に対する調教適性の有無と、各馬の好走時と今回の調教内容の比較から馬券が的中する予想へつなげていきたい。
なお、今回の
ウマい馬券は
有馬記念ということで印をつけた馬だけでなく、全馬に対しての調教内容評価を書いている。無印だからといって調教内容が悪いわけでない馬もいるので、そのあたりは内容評価から読み取っていただきたい。(文=井内利彰)
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