中山11Rの第63回
有馬記念(GI、3歳以上、芝2500m)は3番人気
ブラストワンピース(
池添謙一騎手)が勝利した。勝ちタイムは2分32秒2(稍重)。クビ差2着に1番人気
レイデオロ、さらに1馬身1/4差で3着に9番人気
シュヴァルグランが入った。
ブラストワンピースは美浦・
大竹正博厩舎の3歳牡馬で、父
ハービンジャー、
母ツルマルワンピース(母の
父キングカメハメハ)。通算成績は7戦5勝。
〜レース後のコメント〜
1着
ブラストワンピース(池添騎手)
「最高です。ずっとこの馬はGIが取れると言っていながら、ダービー、
菊花賞と勝てなくて、やっとそれを証明することが出来て本当に嬉しいです。レースは真ん中の枠だったので、閉じ込められるのに気をつけながら行きましたが、攻めて行きたいと思っていたので、ゲートを出てから出して行ってあの位置になりました。道中、上手に走ってくれました。
逃げた前の馬はしぶとい馬で、後ろには
レイデオロがいるのも分かっていましたが、このタイミングだと思って行きました。坂を上がって
レイデオロが詰め寄って来たのが分かりましたが、"頑張ってくれ、頑張ってくれ"と思いながら何とか凌ぎ切ってくれました。気分は最高です。これから成長してくれると思いますし、来年は古馬のチャンピオンとして頑張れると思うので、また応援して下さい」
(
大竹正博調教師)
「今までGIを取れる馬は(厩舎に)たくさんいました。ようやく大きなハードルを越えられました。表彰式でスタンドの照明が当たって、見たことがない景色だと思いました。人気になって勝ち切れないレースもたくさんありましたが、ようやくファンに恩返しが出来ました。(+4キロで)パドックで見た時には、体は出来ていて力強さを表現出来ている
シルエットだなと思いました。
レースはジョッキーに任せていましたが、ポジションを意識的に取りに行っているのが分かったので、折り合いがついてくれればと祈るだけでした。ゴールに入った瞬間は泣くかなと思いましたが、やったという気持ちの方が強かったです。まだここがゴールではありませんし、馬を見て今後のことは考えたいと思います」
2着
レイデオロ(
ルメール騎手)
「完璧なレースでした。ただ、3〜4コーナーで馬場が軟らかく、反応が遅くなってしまいました。
ハービンジャー産駒の勝ち馬は楽に動いていました。この馬もまた最後に頑張ってくれました。ゴール前は惜しかったです。この馬も精一杯走っていました。馬場と斤量の差が出た印象です」
3着
シュヴァルグラン(ボウマン騎手)
「すごくいいレースが出来ると思っていて、自信を持って乗りました。スタートして、
キセキが前に出てきたところで掛かってしまいました。今日はこの馬場でも走れることが証明出来ました。中山でこの枠順でも乗り方一つでクリア出来ると思います」
4着
ミッキーロケット(マーフィー騎手)
「先生から"乗りたいように乗っていい"と言われていました。
リラックスしていて、力を出し切ってくれました。
キセキが行った時に誰かついて行ってくれれば良かったのですが...。初めて
有馬記念に騎乗することが出来、感謝しています」
5着
キセキ(川田騎手)
「馬の状態が非常に良かったです。自分のリズムでレースをしながら、前に行く気持ちがより強かったです。秋の4戦で頑張り続けた馬に敬意を表したいです」
7着
サクラアンプルール(田辺騎手)
「やはり枠がアダになりました。出来れば流れに乗りたかったです。直線はしっかりと反応して、状態は良かったと思います」
8着
モズカッチャン(
M.デムーロ騎手)
「距離が長いです。いいところには行けましたが、伸びませんでした。一生懸命走っていいレースをしてくれましたが、かわいそうでした」
9着
オジュウチョウサン(
武豊騎手)
「いいレースが出来たと思います。自分としてやりたいレースが出来ました。状態も良く、馬は一生懸命走って頑張ってくれました。1枠なので、スタート次第ですが、好スタートなら先行したいと思っていました。今日のような馬場で少し走りにくそうにしていましたが、よく頑張ってくれて、今日のこのメンバーに入って見せ場を作ってくれました。
障害の絶対王者が平地に挑戦して
有馬記念にまで出走出来ました。ファンの後押しあっての出走ですし、ありがたいです。2番手から堂々と走って、すごい馬だと改めて思います。今後はどうするのか分かりませんが、今年の
有馬記念を盛り上げたナイス
トライだったと思います」
15着
クリンチャー(福永騎手)
「いいところでレースは出来たのですが...」
ラジオNIKKEI