8日、2018年度の
JRA賞年度代表馬、競走馬各部門の受賞馬が発表され、
年度代表馬には
最優秀3歳牝馬を受賞した
アーモンドアイ(牝4、美浦・
国枝栄厩舎)が全276票中の満票で選ばれた。3歳牝馬の受賞は2012年の
ジェンティルドンナ以来、満票は2000年の
テイエムオペラオー以来で、牝馬が満票で受賞したのは史上初。
JRA賞は記者投票の結果に基づき決定されるもの。また、
年度代表馬は各部門の受賞馬から選出される。
アーモンドアイは父
ロードカナロア、
母フサイチパンドラ、
その父サンデーサイレンスという血統。2018年は重賞5勝、GI・4勝の5戦5勝という成績で、主戦騎手は4戦で手綱を取った
クリストフ・ルメール騎手(
シンザン記念のみ
戸崎圭太騎手の騎乗)。
2018年は初戦となった1月の
シンザン記念(GIII)を勝利したのち、直行した
桜花賞(GI)で初のGIタイトルを獲得、続く
オークス(GI)も勝利。秋には再び直行でのローテーションで
秋華賞(GI)を勝利し、
ジェンティルドンナに続く史上5頭目の牝馬3冠馬となった。
その強さはこの時点でも歴代の名牝に並ぶものと評されていたが、さらに評価を確たるものとしたのが古馬牡馬との初対戦となった
ジャパンC(GI)だった。ここを3歳牝馬ながら断然の1番人気で迎えた
アーモンドアイは、
キセキが引っ張る流れから直線で堂々と抜け出し、芝2400mの世界レコードとなる「2分20秒6」という驚異的なタイムで優勝した。
今年の始動戦としては3月にドバイのメイダン競馬場で行われる
ドバイターフ(G1・芝1800m)、もしくは
ドバイシーマクラシック(G1・芝2410m)が予定されている。また、
ジャパンC勝利後に陣営が視野に入れていた秋の
凱旋門賞では、ブックメーカー各社が上位人気にオッズを設定している。怪物牝馬の夢が今年は世界にも広がっていく。
【2018年
JRA賞受賞馬】
※馬齢、所属は現在のもの
年度代表馬:
アーモンドアイ(牝4、美浦・
国枝栄厩舎)
最優秀2歳牡馬:
アドマイヤマーズ(牡3、栗東・
友道康夫厩舎)
最優秀2歳牝馬:
ダノンファンタジー(牝3、栗東・
中内田充正厩舎)
最優秀3歳牡馬:
ブラストワンピース(牡4、美浦・
大竹正博厩舎)
最優秀3歳牝馬:
アーモンドアイ(牝4、美浦・
国枝栄厩舎)
最優秀4歳以上牡馬:
レイデオロ(牡5、美浦・
藤沢和雄厩舎)
最優秀4歳以上牝馬:
リスグラシュー(牝5、栗東・
矢作芳人厩舎)
最優秀短距離馬:
ファインニードル(牡6、栗東・
高橋義忠厩舎)
最優秀ダートホース:
ルヴァンスレーヴ(牡4、美浦・
萩原清厩舎)
最優秀障害馬:
オジュウチョウサン(牡8、美浦・
和田正一郎厩舎)