皐月賞と同じ中山芝2000mで行われる3歳重賞。2010年にのちのダービー馬
エイシンフラッシュがこのレースを制したこともあるが、基本的にはクラシックに繋がりにくいレースとなっている。
1.スタミナを要するレース
この時期の3歳馬にとって、中山芝2000mはタフな条件である。勝ち時計が2分2秒台になることも珍しくない。2013年にはのちに長距離重賞を勝ちまくる
フェイムゲームがここを7番人気で制している。2016年の勝ち馬
プロフェットは萩Sの凡走で人気を落としていたが、洋芝の札幌で重賞2着と、すでにスタミナを示していた。
2.キャリアが必要
過去10年の連対馬のなかで、前走で初勝利を上げたばかりだったという馬は3頭いるが、それらはいずれも未勝利勝ちで、新馬戦からの臨戦、つまり1戦1勝馬の連対例は皆無である。2017年は
サーベラージュが新馬戦圧勝を評価されて2番人気に支持されたが14着に大敗。2018年も同様に、新馬戦圧勝の
デルタバローズが3番人気で13着。
3.前走凡走馬の巻き返しは困難
過去10年の連対馬20頭のうち、前走で掲示板を外していた馬は1頭のみ。着差で言うと、前走で0.6秒以上負けていた馬が連対したケースはない。
シークレットランは前走の
葉牡丹賞を2歳コースレコードで快勝。馬場差があったとはいえ、同開催の
ホープフルSより2秒速いタイムだった。デビュー戦から前走まで、使われながら24kgも馬体重を増やしているように、タフな成長力もクラシックを戦っていく上で武器になる。未勝利勝ちが稍重馬場だったことを思えば、時計を要しているいまの中山の馬場も不安材料にはならない。