14日に中山競馬場で行われる
京成杯(3歳・GIII・芝2000m)の舞台となる中山芝2000m。このコースについて解説していく。
ホームストレッチの右端からのスタート。すぐにゴール前直線から1〜2コーナー中間地点まで5.3mの坂を上る。初角までの距離は405mと長く、すぐに急坂を上る形になるため、前半のペースは落ち着きやすい。中山芝2000mは内回りを使用するため1〜2コーナーのカーブはきつめ。2コーナーから向正面にかけて大きく下り、下り切った後は3〜4コーナーまで比較的平坦が続く。ゴール前直線310mは四大場で最も短いが、高低差2.2mの上り坂が待ち受けている。スタート直後とゴール前、二度にわたって急坂を上ることになり、特にまだ体力の付き切っていない3歳馬にとっては非常にタフな舞台設定といえる。
その過酷さは、レースの上がり3ハロン平均35秒95という数字にも現れている。過去10年で勝ち時計が2分を切ったことはなく、2分2秒台の決着が多い。スピード一辺倒で押し切るのは難しく、差し馬、外枠の台頭も目立つ。
昨年は前半1000m59秒7という速いペースの中、2番手から
ジェネラーレウーノが押し切り。勝ち時計も2.01.2と優秀で、同馬がその後に
皐月賞3着、
セントライト記念1着と活躍したのも頷ける。
前年末の5回中山開催は9日間を通じてAコースで施行されたが、この1回中山開催はCコースで行われる。内側の荒れた芝が6メートル分カバーされる形になる。ただ、Cコース替わり5日目、しかも3日間開催の最終日だけに、天候次第では内目の馬場が荒れてきてもおかしくはない。時計の出方、好走馬の脚質傾向はしっかりチェックしておきたい。