20日に中山競馬場で行われるアメリカジョッキークラブC(4歳上・GII・芝2200m)について馬番・枠順別に検証していく。
最多となる5回の馬券絡みは3番。4回の馬券絡みで7番と9番、3回の馬券絡みで2番が続く。時期的に頭数が揃いにくいので母数は少ないとはいえ、13番から外は20頭が出走して優勝馬はゼロ(2着2回)。
枠順別では3〜6枠に良績が集中しており、着別度数は9-7-4-47。複勝回収率こそ72%止まりだが、複勝率29.9%と好走率は高い。対する1、2、7、8枠の合算は1-3-6-60で複勝率14.3%にとどまっている。
馬番3番が4勝2着1回と活躍しているので内枠全般がダメということではないが、一般的に有利に働きやすい白帽(1枠)が、あまり成績に直結していない点は頭に入れておいた方が良いだろう。
これは
AJCC固有の傾向というよりは、中山芝2200m全体にも見られる傾向で、過去3年(2016年〜2018年)の中山芝2200m全体の成績を見ても、1枠は複勝率15.5%、複勝回収率32%とふるわない。8枠も複勝率19.4%にとどまっており、コース構造的に中枠有利になりやすいと考えて良いだろう。
ただし、今年は
菊花賞馬
フィエールマンの出走もあり、出走は11頭にとどまっている。馬番、枠番が勝負に占めるウエートは、例年に比べてあまり大きくなさそうだ。