20日に中山競馬場で行われるアメリカジョッキークラブC(4歳上・GII・芝2200m)の舞台となる中山芝2200m。このコースについて解説していく。
ホームストレッチ右端からのスタートで、最初のコーナーまでの距離は432m。2200mは外回りなので、2コーナーまでは緩やかなカーブとなる。2コーナー過ぎで頂上まで上りきると、あとは緩やかな下りが続き、残り200m地点からは高低差2.4mの急坂というレイアウト。向正面から3〜4コーナーまで緩やかなカーブが続くこともあり、スピードが出やすいコースとして知られている。
2度の坂越えに、特徴的なコースレイアウトも相まって、リピーターが多いのも特徴的だ。
AJCCも、今世紀で言えば
トウショウシロッコと
ユキノサンロイヤルが2度、
エアシェイディ、
ネヴァブションに至っては3回の馬券絡みを果たしている。その観点から今年の出走馬で目立つのは、同コース3勝を挙げている
ミライヘノツバサ、重賞で1勝3着1回の
ダンビュライト、
セントライト記念を制した
ジェネラーレウーノといったところ。
過去10年で、前半3ハロンが36秒を切ったのは17年だけで、基本的にはゆったりとした流れになりやすい。それでも勝ち馬の平均上り3ハロンは35秒23とかかっており、ここからもスタミナが求められていることが窺える。4コーナー10番手以下から馬券絡みを果たした馬は1頭もおらず、馬券圏内30頭のうち21頭が4コーナー4番手以内。差し馬でも4コーナーまでに位置取りを上げる機動力が必要だ。
昨年も4コーナーで3番手以内にいた3頭がそのまま1〜3着。前半は9番手だった2着
ミッキースワローも3コーナーでは3番手まで押し上げていた。