スマートフォン版へ

サンライズノヴァ 引退ミッキーロケットに代わる音無厩舎の看板馬に!!/トレセン発秘話

東京スポーツ
  • 2019年01月25日(金) 18時00分
 追い切りが集中する水曜と違い、本来の木曜はのんびりムード。しかし、この日(24日)は違った。音無調教師が発表したのは昨夏のグランプリホースミッキーロケット(牡6)の現役引退。

「間隔を空けたほうがいいタイプ。今年は京都記念から始動する」との話を聞いたのは、つい先日のこと。戦列復帰に向けてトレセンに戻ってきてもいた。それが急転直下の引退発表とは…。

「実は先週末から怪しい雰囲気があったんだ。検査をした結果、復帰までに半年以上は時間を要するとのこと。当初から今年で引退の予定だったし、このタイミングなら新種牡馬の展示会にも間に合う。キングカメハメハロードカナロアと一緒でサンデーサイレンス系の繁殖牝馬に種付けできる血統だろ? それなら半年も休ませて復帰させるよりも、引退して種牡馬にしようか、という話になったんだ」(音無調教師)

 熱を持っている左前の球節は、目で見たくらいではわからない程度の症状らしいが、それでも半年以上の休養が必要というのだから、“ガラス”と表現される競走馬の脚は本当に繊細。本格化を果たした状況での引退は非常に残念だが、北海道新冠の優駿スタリオンステーションで第2のスタートを切ることが決まったミッキーロケットの今後に期待して、コラムの前半部分を締めておく。

 調教技術の進歩などもあって「高齢馬の活躍が目立つようになった」と言われるが、それでも競走馬のサイクルは早い。まだまだ稼げたはずのミッキーロケットの引退をさらりと話した音無調教師の姿を見て、昨年の有馬記念ウイークを思い出した。

 現役最後になるサトノダイヤモンドを感慨深げに見つめる記者に池江調教師は「俺たちは立ち止まっていられないよ。ダイヤモンドが引退しても管理馬はたくさんいるし、これから新たに入ってくる馬もいる。去っていく馬には感謝しつつ、次のことを考えていかないと。オルフェーヴルのときだってそうだった」と未練はゼロ。切り替えの早さが必要な職業であることを力説していた。それは今週の音無調教師の姿に重なるものだ。

「来週の東京新聞杯に出走させるインディチャンプ? 前走(元町S)の勝ち方は確かに良かったけど、メンバーも強くなるので楽観はしていないよ」はあくまで表向きのコメント。今年の東京新聞杯はメンバーが濃いとの噂だが、それも大歓迎。本当のところは、ここを勝ってGIへの道筋をつけたいと意気盛んだ。

 おっと、その前に今週の根岸Sに出走するサンライズノヴァ。悲願のGI制覇に向け、大事な今年初戦を迎える。「コパノキッキングケイアイノーテック。一緒に走ったことのない馬との力関係がわからないからね」とこちらも慎重なコメントでオブラートに包んではいるが、もちろん腹の内は違う。

「後ろから行って末脚をハメるだけ。中2週になるフェブラリーSを考えた仕上げなのは否定しないけど、得意の東京なら走れると思うよ。前走(チャンピオンズC6着)は中京の馬場が合わなかっただけだから」

 くしくも今週の調教で併せ馬を行ったインディチャンプサンライズノヴァの2頭。引退するミッキーロケットに代わって、今年の音無キュウ舎を引っ張る存在になることを期待したい。

(栗東の本紙野郎・松浪大樹)

東京スポーツ

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す