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【川崎記念予想】調教捜査官・井内利彰の追い切りジャッジで浮上してきた有力馬は?/地方競馬レース展望

  • 2019年01月29日(火) 18時33分
 明日1月30日(水)に行われる今年初の交流GI・川崎記念(2100m)。近年は、フェブラリーSに向かうダートの一線級がここを使うケースも目立つが、果たして今年の出走馬の仕上がり具合はいかに? 調教捜査官・井内利彰に“調教”という視点から、今年の有力馬を占ってもらった。


「まずは昨年の覇者、ケイティブレイブ。昨年の調整過程はレース前週の水曜日、最終追い切りとなる日曜日ともに栗東坂路で同じような時計だったが、今年は水曜日の1月23日に4F52秒2と速い時計を出し、日曜日の1月27日は栗坂4F56秒5と遅めの時計での最終追いとなった。このパターンでもダイオライト記念1着など結果は出ているので、とくに気にする必要はないが、昨年と違うパターンであることは間違いない。

 2017年の覇者オールブラッシュ。前走はそれ以来の勝利だったが、調整パターンとしては川崎記念浦和記念でまったく違う。川崎記念を勝った時は日曜日のCWで5F追いだったが、今回は土曜日の1月26日に栗東坂路。前走が久々の勝利だったことを考えると、現状はこのパターンが合っているということだろう。

 アポロケンタッキーは昨年の同レース2着。その後のダイオライト記念も2着しているが、それらの最終追い切りは栗東坂路で4F目が12秒5以下のラップを踏んでいた。今回は1月27日の栗東坂路での4F目が13秒8。これでは、好走パターンの最終追いとはいえないだろう。

 ミツバは2017年の川崎記念で4着だったが、この時の最終追い切りはCW。今回は、近走で結果を残している栗東坂路での最終追い切りという点は評価できる。

 サルサディオーネの調教パターンは近走で変わりがなく、この馬の場合はいかに自分の競馬ができるかどうかが結果を左右する。

 コパノチャーリーはもともと交流競走での好走実績がないので、調教パターンの比較が難しいが、JRAでの好走時は最終追い切りを栗東坂路で行い、速い時計をマークしているので、その点では今回の遅い時計はあまり評価できない」
(文=井内利彰)

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