アドマイヤマーズは昨年の
朝日杯FSのあと放牧に出ていましたが、今年の1月11日に栗東トレセンに帰厩し調整を重ねてきました。
「1か月しか放牧に出ていない中で、成長して帰ってきました」と大江助手。
そして、その成長度は陣営の想像を超えるものだったそうです。
「体つきが大きくなったし、骨格も大人びてきました。全体的にドッシリしてきましたね。走りにいい意味で重厚感が出てきました。いい意味で先が読めない、楽しみが多い馬ですね」
競馬ぶりを見てもわかるとおり、とにかく優等生。すごく勝気で前向きな性格なのですが、当然ながらクラシックを狙いたい陣営としてはこの資質をどう伸ばしていくかを熟考しています。
「スタートいいし、二の足もいいし、道中も折り合えるし、追って伸びるし並ばれて伸びます。そんな前向きな気性をどのように調整していくか。これが
アドマイヤマーズの可能性を広げる鍵になるでしょう」
今回、2月の
共同通信杯を出走させるにあたって「東京への輸送を経験させたい。そして、東京コースを走らせたい」(友道師)という狙いがあります。
課題をひとつひとつクリアしていき、この経験を春のGI戦線につなげていくことでしょう。
「まだキャリア4戦。いろんなシチュエーションのレースを経験することで新たな課題が見えてくると思います」(大江助手)
(取材・文:花岡貴子)