「
共同通信杯・G3」(10日、東京)
新たなヒーローが誕生した。3番人気の
ダノンキングリーが鋭く内から抜け出して、デビューから無傷の3連勝で重賞初制覇を決めた。馬主の(株)ダ
ノックスは3週連続の重賞V。2着には2歳王者で1番人気の
アドマイヤマーズ、3着には4番人気の
クラージュゲリエが入った。
ためにためた末脚で鋭く突き抜けた。
ダノンキングリー最内枠を生かし、インの3番手を追走。直線で逃げ切りを図る2歳王者の
アドマイヤマーズを内からかわすと、最後は1馬身1/4差をつけてゴールした。無傷の3連勝で重賞初制覇。デビューから手綱を取る戸崎圭は「折り合いは完璧でしたね。2歳チャンピオンを前に見る形で負かしたんですから、今後も楽しみです」と胸を張った。
過去10頭のクラシックホースを輩出した一戦。鞍上は「馬も良くなっていたので、ワクワクしていました。一戦ごとに成長を必ず感じられる馬というのはいいですね。(距離も)もう1Fくらいなら大丈夫でしょう」と
皐月賞(4月14日・中山)を意識した。
野田順弘オーナー(名義は(株)ダ
ノックス)にとっては、
シルクロードSの
ダノンスマッシュ、
きさらぎ賞の
ダノンチェイサーと3週連続で重賞制覇。昨年の
阪神JF勝ち馬の
ダノンファンタジーが控え、2年前の2歳王者
ダノンプレミアムも
金鯱賞(3月10日・中京)から始動と、強力なラインアップで春のG1戦線を盛り上げていきそうだ。「春は毎週G1? そうはいかんでしょうが、運が向いてきましたね」と楽しみが増えた様子。ダノン軍団に頼もしい一頭が加わった。
提供:デイリースポーツ